亜人
僕は性悪説を信じていると語る君の顔と、普段から人に尽くすその姿が結びつかなかった
君が何故僕を選んだのか、正直ずっと分からなかった
わたしと一緒にいなければ、こんな痛みを味わわずに済んだろうし、静かに生きられだろう
君の瞳と同じように
君の日記を読んでから、僕はずっと落ち込んでしまっているんだ
誰が否定したとしても、家族に、もしくは他の何かに君がしばられてしまっているように感じる
そんな君を見て、進撃のエレンと同じ気持ちになる
闘え!闘わなくては勝てない。
君は自由だ
守るも守らないも、やるもやらないも、自由なんだ
もしかしたら、僕は自由だから、僕といればもう少し自由になれたと感じたのかな
僕の父が、自分の希望を込めてわたしに自由の名をつけたように
でもそれは違うよ
君はたった一人でも、自由に足を踏み出していけるんだ
君を縛り付けているように感じているものなんて、離れてみればたいしたことのないものだよ
誰かのために生きるのが君の生き方なら、わたしはもうそれを否定する気はない
ただ、未来に希望を持っていたのが愚かだったなんて、生意気だったなんて、そんなことを言わないでくれ
僕らはみな、希望がなければ生きられない
生きるためには、人の期待に応えなくてもいい
自分のことだけ考えていいんだ
だから、どうか君の今に少しでも希望を